「隠すことで見えること」　　「覆うことで現れるもの」


姿が見えないことでかえって、その本来の姿に関心が向くという気づきを

今回のコレクションのキーワードとしてテキスタイルデザインへ落とし込みました。

誰もが情報を作り出すことができる時代になり、私たちは日々多くの情報に触れています。

そしてそのほとんどは、誰かのフィルターを通して編集・加工されたものだと思います。

意識していなければ深く考えることなくやり過ごしてしまいますが、

表面的なものだけを受け取るのではなく、内に潜むリアルや感情、本質の存在を大切にしたい

という思いから、「real」というテーマを選びました。

あえて隠したり覆ったりすることで、潜在する「real」の存在を意識・強調し、デザインとして表現することを試みたコレクションです。