ご覧いただきありがとうございます。
”Hōve(ホーヴ)” のものづくりの過程を一部紹介させていただきます!
今回はHōveの真髄とも言えるジャカード織物にフォーカス。
前回のブログで取り上げた最新テーマ、「real」に基づいて企画した、
ジャカード生地ができるまでのプロセスをご紹介します。
インスピレーション源となったのは、植物の型をとって石膏で固めたアート作品。
外観が美しいだけでなく、植物の「リアル」の姿が見えないことで、
かえって本来の姿に関心が向くことが興味深く感じました。
(コンセプトの詳細は前回のブログをご覧ください^^)
これをテキスタイルデザインに落とし込むため、まずボタニカル柄の図案を描きます。
そしてベテランの師匠に相談しながら、素材感のイメージや生地の規格を固めていきます。
多色のジャカードも素敵ですが、今回目指したのは織りの「組織」で柄を表現すること。
専用のシミュレーションソフトを使用し、バランスを見ながら図案に組織を配置していきます。
深みのある表現ができるように、7種類の組織を使用しました。
企画が決まったら見本作成。
織物は織り始めるまでの前準備にとても手間がかかります。
1回の見本作成の機会をより効果的に活用するため、タテ糸共通でヨコ糸を変化させることで複数のバリエーションを作ることもあります。
今回はヨコ糸に色や素材の異なる糸を使って、4種類の生地を作ることに。
全て織ってしまう前に「織りつけ」と呼ばれる織り始めの状態を確認して、柄や肉感をチェックします。
シミュレーション通りに柄が出ていて安心!
生機が織り上がったら、整理屋さんで仕上げをしてもらいます。
どんな生地に仕上がったのか…追々ご紹介しますので、どうぞお楽しみに!
次回は、『Hōve「ものづくりの裏側」ニット編』です。
是非チェックしてください!